円安・原油高・原材料などの高騰による価格改定について
店長の伊東です。
7月1日から、3～6%前後の価格改定をいたします。
昨年の12月にも価格改定をお願いをしておきながら、まさか1年の間に2度も価格改定をする事となるとは初めての事で正直戸惑っています。
価格改定の背景、理由についてお伝えできればと思います。
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■ 原油価格の高騰・・2年で2.5倍
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原油高は、プラスチックや紙など資材や運賃価格に直結します。
この2年で、2.5倍に原油価格は上昇しています。
ロシアのウクライナ侵攻も影響しています。
昨年12月に「当店においてもサブレの袋（フィルム）は37.7%上昇しています」とお伝えをしましたが、その上昇した価格から更に、現在は21.5%仕入れ価格は上昇しています。
わかりやすくお伝えしますと、100円だったものが137.7円になり、それが167.3円になっているということです。当店の場合、1回の注文で10万円程の仕入れをします。それが、今は167,300円になっています。
昨年の12月に一度値上げの案内が来ていたものが、商品によって差はありますが、さらにプラス10.6%から38.5%の価格改定がされています。
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■ 円安の影響
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1ドル135円と、24年ぶりの円安水準になりました。
為替は主に4つの需給関係で決まりますが、大きな変化はアメリカの利上げです。
製菓材料の殆どは「輸入」です。
円安は、マイナスの方向に働き、当店としては仕入れ価格の上昇に直結します。
小麦も円安やウクライナの影響がこれから更に出てきます。今年4月から農水省は、17.3%価格の引き上げを発表しています。今後、円安の影響が加味されて、秋以降は更に価格の引き上げが予定されています。
原油高、円安、更に昨今の新興国の需要増、運賃上昇、戦争など、様々な影響で今まで経験した事がない価格上昇が続いています。これらの影響が本格化するのはこれからです。
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■ 新価格と変更時期のご案内
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上記の背景があり、以下のように価格改定をいたします。全て税込み価格です。
対象商品 ：取り扱いほぼ全ての商品
価格改定時期 ：2022年7月1日より
価格改定幅 ：+3.2%～6.2%
・和三盆ボーロ 750円
※今回は価格を据え置きます。
（1枚）190円（+10円）
（9枚入1箱）1,860円（+100円）
（18枚入1箱）3,670円（+190円）
（27枚入1箱）5,700円（+310円）
（9入1箱） 1,920円（+140円）
（15入1箱）3,220円（+150円）
（27入1箱）5,880円（+310円）
（9入1箱） 1,760円（+140円）
（18入1箱） 3,470円（+270円）
（27入1箱）5,400円（+430円）
（6入1箱） 1,410円（+70円）
（12入1箱） 2,770円（+130円）
（18入1箱） 4,350円（+220円）
・焼菓子詰め合わせ：芦屋川 3,340円（+220円）
・焼菓子詰め合わせ：15個入 3,120円（+200円）
・焼菓子詰め合わせ：27個入 5,680円（+390円）
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■ 最後に
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他社でも4月、5月から値上げの案内が相次いでいます。
他社例など見ても、10%前後の価格改定が目立ちます。
企業間物価指数といいまして、企業間で取引する物価指数は、4月は前年同月比+10.0%となり、過去最高水準となりました。（これは42年ぶりの高水準です。）
しかし、消費者物価指数は、4月は昨年対比2.5%です。
（これも細かく見るとわかるのですが、携帯電話の引き下げ影響が▲1.1%ですので、実質的には消費者物価指数はまだ+1.4%にとどまっています。）
つまり、実質的に以下のような状況です。
「企業は10%高く仕入れ、1.4%高く販売している」
当店の人気No.1「和三盆リングサブレ」「和三盆ボーロ」に使用する和三盆糖も12.7%上昇しています。この状況は持続的ではありません。
とはいえ、経済は良くならず、実質的な増税は続き、所得も上がっていかないという状況の中での価格改定というのは「理屈はわかるけど、心情的には受け入れ難い」というのが正直な所ではないでしょうか。
このような中、私達にできることは真摯にお菓子作りに取り組むこと、お客様に本当に喜んでいただけるお店作りを続けることだと考えています。
努力を続けて参ります。
どうかご理解、ご協力いただけますと幸いです。
お中元のご利用をご検討のお客様は、6月中にご注文頂けますようお願いいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
