ピスタチオフィナンシエ『モンクール・ピスタチオ』
店長の伊東です。
今日は凄い雨です。大雨!
こんな悪天候の中でもわざわざご来店
頂いたお客様、本当に有難う御座います!
今回はフィナンシエを仕込む際に大切にしている事
を1つお伝え出来ればと思います。
お客様に良い商品を
お届けする為には重要!と思っています。
それでは今回は、米粉のピスタチオフィナンシエ
『モンクール・ピスタチオ』をご紹介します。
『モンクール・ピスタチオ』
ピスタチオパウダーとピスタチオペーストの両方を使用し
風味良く仕上げました。
米粉を使用し、ピスタチオとアーモンドの風味が引き立つ仕上がりです。
焼き上がりはこんな感じです。
『ピスタチオ』女性のお客様、特に好きな方が多いように
思います。
是非一度お試し下さい!
仕込みで大切にしている事
洋菓子店では、製造効率を高めるという事で、様々な効率化が
図られています。
フィナンシエを焼成する際の「型」もその一つです。
普通、洋菓子店では一度に大量に焼成をする為に、
連なった形状の一度に数多く焼成出来る型が販売されています。
しかし、ポッシュ・ドゥ・レーヴでは連結型は使いません。
地味に、連結していない1個ずつの型を使います。
これは、型にブーレといい、バターを塗って、その上から粉を薄くひき、
準備したものです。
1個、1個の型に一つ一つ用意していきます。
この後に生地を入れて焼成します。
シェフに聞きました。
店長「何で効率良く一度に焼成出来る連結型を使わないで、手間のかかる
1個1個の型を使うの?」
シェフ「1個1個の方が、天板に並べて焼成をする際に、型と型との間に
熱風が通るので、側面も含めて均一に火が通って美味しく焼けるから。」
店長「連結型では、火が均一に入らないの?」
シェフ「1個1個にきちんと火を通したいから、連結ではだめ。」
店長「。。。」
連結型の場合、1枚の大きな天板になっており、オーブンに入れるのも
焼成後に、オーブンから出すのも1度で済みます。
型から外すのも、1度で済みます。
しかし、1個1個の場合、10個なら10個を1つずつ天板に並べる
作業が入り、焼成後は1個1個を型から外す作業が入ります。
とにかく手間が・・
しかし、それよりも、「1個1個にきちんと火を通す」
為に、あえて非効率さを選択しています。
私だったら、楽な方を選ぶと思います。
1度に、1天板で24個を4天板位は焼成出来るのを1個1個仕込みを
する為に、12個程度しか焼成できません。
1度の仕込みで製造できる量は、8倍違います。
でもいいんです。
そうする事で、何度も仕込みをしては焼成を繰り返すので、
お客様には、限りなく出来立てに近い商品をお届けする事が
出来ます。
また、1個1個に火を均一に通す事で、
ベストな焼成状態で商品をご用意出来る。
『こういうお客様からは見えない所にいかに手間をかけ、
「美味しくな~れ~」と心をこめる事ができるかが大事!』
との事です。
是非機会がありましたらご利用下さい!